常連と一見

常連と一見の扱いについては、このブログで散々扱った。
また熱く語ってみる。


先に自分が持ってる意見を言うと、
いかに良心的な常連を捕まえておくかという事になる。


以下、そこに至った経緯。


今日、渋谷(円山町)のメイド喫茶COCO行った。


カウンター座ったんだけど、
この店が成功するかどうかは、
常連の扱いによるかな。


何故なら、どうもカウンターは常連だらけ。
まぁ、まだ2回目行っただけなので、
そんな断言は出来ないんだけど。
さらに言うと「この常連の方々は金使ってるかな?」とちょい思った。


このブログで散々書いてることなんだけど、
メイド喫茶において、常連の扱いは難しい。
常連ばっかになった場合、うまくやらないと店は廃れる。
なぜなら一見の客(つまりそれは将来の常連候補なはず)が入りずらくなるから。


逆に常連を作らないと経営は成り立たない。
まぁ、昨今はメイド喫茶ブームだから、
一見だけでも成り立つんだけども。


そこのバランス感覚は非常に難しい。


もし、俺が経営者だとしたら、
メイドさんの管理とこのバランスについて一番気を使うと思う。
まぁ、どんな仕事でもそういうバランス感覚が大事なんだよね。


常連について考察するにあたって例を出すと、
服飾業界のハイブランドだと、
パレートの法則が成り立ちがち。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%88%E3%81%AE%E6%B3%95%E5%89%87


簡単に言うと、売り上げの8割は全顧客の2割が生み出す。
上客が8割の売り上げを生む。
だけど、上客だって最初は一見さんなわけですよ。


ただ、メイド喫茶の場合は、
2割にはならない。


飲食業全般に言えることだけども、
人間の胃袋には限界があるから、
服飾業界のように、一部の上客がめちゃくちゃ金使うようにはならない。


俺はメイド喫茶に行くとき、
大体、30分で500円使うんだけど、
多分これは客単価と回転率の平均的金額か、ちょっと上ぐらいだと思う。
使う人でもせいぜい30分で1000円ぐらいだと思う。


一方で、俺は洋服買いに行くとき、
例えば、俺が一番行く店はポールスミスなんだけど、
年間10万ぐらいかな(コートとかジャケットとか時計とか買ったら跳ねるけど)。
でも上客中の上客は年間100万とか行ってると思う。
この差はハイブランドになればなるほど顕著だと思う。
例えば、俺は ヴィトン に年間で平均すると3, 4万ぐらい使ってると思うんだけど、
ヴィトン 好きの金持ちは年間1000万の人とか絶対いる。


ここに難しさがある。
服飾業だと金を沢山使う常連を増やすのが得策だ。
だって、俺が年間4万だとして、
俺レベルの客250人と、年間1000万使う人は売り上げ的に同等だから。


だが、飲食業の場合、金の使い方に上限があるので、
常連が増えすぎることは、回転率の悪化につながる。


だからバランスが大事。


バランスを保つための一つの方策は、
昨今のメイド喫茶に多い、ゲームなど飲食物以外の商品を取り入れることだ。
ゲームの場合、相場は大体5分で500円ぐらい。
これだとかなり常連に金を使わせることが可能。
(もちろん一見の客単価も上がるしね。
ただ、人件費というコストが上がることに注意。
時間の拘束という面だけでなく、
ゲームはお客との会話などの精神的負担がかかるので、
離職率が上がる点を考慮すべき)


もう一つの方策は時間制の導入かな。


少なくとも土日は、
かなりのメイド喫茶が満席に近い状態になっている。
時間制のシステムが明示化されていて、徹底されていれば、
常連はそれを(いやいやかもしれないけど)守る。


今思い浮かぶのはこの2つぐらいかなー。


そして最初に出した
「いかに良心的な常連を捕まえておくかという事」
にどうつながるかというと、、、


俺が今まで見てきたメイド喫茶で、
経営的に(ここ重要w)、
成功してるメイド喫茶は、
常連が自発的に金を使おうとしている、
あるいは、自発的に回転率を上げようとして、
混んでいるときはすぐに帰る。


これって重要。
店が良い常連を育て、
良い常連が店を育てる。
正のフィードバックができる環境作りが肝なんだと思う。



最後。
お前ら金使え。本当にその店が好きなら。
1時間500円が最低ライン。
平均は30分500円。
理想は30分1000円だー。